公認会計士が転職市場で最強と言われる理由は?転職成功のためのポイントも解説

公認会計士は、「転職市場で最強」と言われることが多い職種です。どのような理由でそう言われているのか、また主な就職先や転職先はどこなのか、気になっている方も多いでしょう。

そこで本記事では、公認会計士が転職市場で最強と言われる理由や主な就職先・転職先、転職を成功させるポイントを解説します。

個々人のご経験によっては当てはまらない部分もあるかもしれませんが、具体的なご経験や状況ごとにおける転職のお悩みに関しては、Bridge Agentまでお気軽にご相談ください。

公認会計士が転職市場で最強と言われる理由

公認会計士が転職市場で最強と言われる理由は、以下の3点です。

  • 転職先の選択肢が豊富
  • 転職を通して年収を上げやすい
  • さまざまな働き方を検討できる

それぞれの理由を解説していきます。

転職先の選択肢が豊富

公認会計士が転職市場で最強と言われる理由は、転職先の選択肢が豊富にある点です。

公認会計士は、財務、会計、監査といった分野での専門知識を持っています。こうしたスキルは、金融業界や製造業、ITなど幅広い業界や企業で求められるため、「市場価値が高い」状態で転職活動に臨めます。

スタートアップから大手上場企業まで、企業の規模に関係なく需要があるため、納得のいく転職がしやすいと言えるでしょう。

転職を通して年収を上げやすい

コンサルティングファームなど、一般的に高年収とされるところへの転職を通じて年収を上げやすいのも、公認会計士が転職市場で最強と言われる理由です。

「転職先の選択肢が広い」というポイントにも関係しますが、さまざまな選択肢から転職先を選べるため、高年収のポジションも狙いやすくなります。

公認会計士は資格として高い知名度を持っているだけでなく、IPOなど専門性の高い経験を積みやすく、それも高年収につながっています。

さまざまな働き方を検討できる

「ある程度プライベートを削って高年収を達成する」「ワークライフバランスを重視して、働きやすい環境で仕事をする」など、キャリア目標や価値観に応じて働き方を検討できるのも、「最強」とされる理由です。

たとえば30代では出産・子育てなど、ライフステージが変化する人が多く、その変化によって価値観が変わることもあるでしょう。ワークライフバランスを考えて、監査法人から事業会社に転職するというケースはよく見られます。

ワークライフバランスが取りやすい転職先について、より詳細に知りたい方はこちらの記事をご覧ください。

転職市場で最強と言われる公認会計士の主な就職先・転職先

転職市場で最強と言われる公認会計士ですが、主な就職先・転職先は以下のとおりです。

  • 監査法人
  • 事業会社(大手上場企業等)
  • 事業会社(IPO準備企業・スタートアップベンチャー)
  • 税理士法人・会計事務所
  • コンサルティングファーム
  • 金融機関

それぞれ詳しく解説します。

監査法人

公認会計士試験合格者のほとんどは、まず監査法人に就職し、監査業務に携わることになります。大手監査法人で実務経験を積み、転職をするのが一般的なキャリアパスです。

監査法人から転職する理由は、「ワークライフバランスを重視したいと考えるようになった」「監査の仕事にやりがいを感じなくなってしまった」などさまざまですが、監査を極めるために、大手監査法人で経験を積み、中小監査法人に転職するようなケースもあります。

監査法人からの転職について、より詳細に知りたい方はこちらの記事をご覧ください。

事業会社(大手上場企業等)

事業会社(大手上場企業など)の経理部門は、公認会計士の転職先として人気です。監査法人や税理士法人・会計事務所に比べて、残業時間が少ないケースが多いことや福利厚生面で恵まれているのが大きなメリットになります。

特に、大手上場企業の場合は、すでに何名かの公認会計士が所属しているケースも多く、転職先になじみやすいとも言われています。ただし、年収がダウンする可能性もあるため、事前によく考えておくのがおすすめです。

事業会社(IPO準備企業・スタートアップベンチャー)

監査法人から大手上場企業の転職事例はよく知られていますが、IPO準備企業・スタートアップベンチャーへの転職も、近年人気です。「CFO(最高財務責任者)になって経営に携わる」など、大手上場企業にはない経験を積めるのがメリットです。

「企業のために自分が与えられた役割をこなす」というイメージの大手に対して、IPO準備企業やスタートアップベンチャーは裁量が大きく、スキルアップの幅も広くなっています。

具体的に転職をお考えの方やキャリア相談をご希望の方は、当社が運営する転職支援サービスBridge Agentまでご相談ください。

事業会社・IPO準備企業への転職について、より詳細に知りたい方はこちらの記事をご覧ください。

税理士法人・会計事務所

税理士法人は、企業や個人に対して、税金関連のアドバイスや各種申告書類の作成などを行う組織です。会計事務所は、M&A関連など、税理士法人よりも比較的広い範囲の業務を行います。

とはいえ、税理士法人の通称として「会計事務所」の名前が使われることもあり、両者の違いはあいまいです。

「中小企業」「個人」など、クライアントの規模が比較的小さいため、独立志向の強い人に向いています。また、「税務に関する知識を身につけたい」と考え、税理士法人・会計事務所に転職するケースもあるようです。

コンサルティングファーム

FAS(ファイナンシャル・アドバイザリー・サービス)や戦略コンサルなどに転職し、活躍している公認会計士もいます。ただし、戦略コンサルの場合、公認会計士としてのスキルがほとんど生かされません。

コンサルティングファームへ転職するメリットは、高い年収が期待できることです。基本的には激務の傾向にあり、大手上場企業のようにワークライフバランスを重視するのが難しい点に注意しましょう。

FASへの転職について、より詳細に知りたい方はこちらの記事をご覧ください。

金融機関

金融機関には、投資銀行やPEファンドなどがあります。投資銀行の範囲は幅広く、ゴールドマン・サックスやモルガン・スタンレーなどの世界的企業から、野村證券や大和証券などの証券会社を指すこともあります。

PEファンドは、キャリアのゴールともいえる転職先で、監査法人からそのまま転職するケースはほとんどありません。投資銀行やコンサルティングファームを経由して、さまざまなスキルを磨いた上で転職を目指すのが一般的です。

公認会計士の転職を成功させるためのポイント

転職市場で最強と言われる公認会計士ですが、いくつかのポイントを押さえなければ転職に失敗してしまう可能性もあります。具体的に意識したいのは、以下の3つです。

  • 転職の軸を決める
  • 転職の成功例・失敗例を確認する
  • なるべく早期にキャリアプランを考える

それぞれのポイントを詳しく解説します。

転職の軸を決める

公認会計士の転職を成功させるためにまず意識したいのは、転職の軸を決めることです。具体的な軸としては、主に以下の4つが考えられます。

  • 年収アップ
  • スキルアップ
  • 幅広い裁量
  • ワークライフバランス

自分が転職をする目的や価値観などを明確化すると、おのずと「どこに転職するべきか」も見えてきます。例えば、「ワークライフバランス」を重視して、大手上場企業への転職を考えるなどです。

選択肢が幅広いからこそ、軸を明確にしておく必要があります

転職の成功例・失敗例を確認する

転職活動を始めるにあたって、成功例・失敗例を確認するのも重要なポイントです。

「転職市場で最強」と言われるように、多くの公認会計士が転職を成功させている一方、中には失敗している人もいます。 転職の成功例や失敗例を確認して、なぜ成功(失敗)しているのか、ポイントを洗い出しましょう。

さまざまなWebサイトで事例が確認できるため、自分の力だけでも多くの情報を収集できます。

なるべく早期にキャリアプランを考える

公認会計士に限った話ではありませんが、20代や30代までにある程度キャリアプランを決め、それに沿って転職活動を進めるのが重要です。特に30代前半までは売り手市場の傾向が強く、卓越したスキルがなくても高いニーズがあります。

30代後半以降になってくると、即戦力が前提となるのはもちろん、マネジメント経験なども求められるようになります。結婚・出産などライフステージの変化もあるため、なるべく若いうちにキャリアプランを立て、できる限り努力を積み重ねましょう。

また、こちらの記事では、10年間で公認会計士の方を含む約300名の転職支援をサポートしてきたBridge Agentのシニアコンサルタントが、公認会計士の転職先や成功の秘訣について詳細に語っています。転職についてより、具体的にイメージしたいという方は参考にしてみてください。

公認会計士の転職はエージェントを利用するのがおすすめ

公認会計士は、大手上場企業やIPO準備企業・スタートアップベンチャーといった事業会社からコンサルティングファーム、金融機関など転職先としてさまざまな選択肢があります。専門性も高く、「転職市場で価値が高い」と言っても過言ではありません。

公認会計士で転職を考えている場合は、転職エージェントの活用がおすすめです。たとえばIPO準備企業・スタートアップベンチャーのCFOの求人は、基本的には非公開求人のため、エージェントなどを経由しないと情報を手に入れられません。

さまざまなエージェントがありますので、幅広い転職先をお考えの公認会計士の方は相談をしてみてはいかがでしょうか。

キャリアにお悩みの方はBridge Agentにお気軽にご相談ください。

この記事の監修者

ブリッジコンサルティンググループ株式会社
執行役員/ヒューマンリソースマネジメント事業部 事業部長 仁木 正太

新卒から15年間、九州屈指の地方銀行で法人向けに、融資新規開拓から深耕営業を中心に従事。その後、急成長ベンチャーにて大手、上場企業の事業部長、役員経験者を対象とした“エグゼクティブ人材”と企業オーナーとのマッチング支援サービスに従事し、海外現地法人社長、子会社社長、ベンチャー企業の取締役CxOなどへの移籍を約50名手掛ける。2020年、ブリッジコンサルティンググループで人材紹介サービス「Bridge Agent」を立ち上げる。パーソルキャリア運営ハイクラス転職サービス『iX転職』にて、2021年に最も活躍したヘッドハンターを表彰する『iX HEADHUNTER AWARD 2021』ハイクラス転職人数部門1位(2,500名中)を受賞。

エグゼクティブコンサルタント 仁木 正太

 

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Bridge Agent編集部

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